
今でも世界中のサーフシーンで語り継がれているハワイ出身のレジェンドサーファー故アンディ・アイアンズ。
彼のクールな容姿とスタイリッシュなサーフィンのスタイルは、多くのサーファーの憧れの的でもありました。
今回は、3度のワールドタイトルを獲得し、世界一のプロサーファーという呼び声もあるアンディの壮絶な人生に触れていきたいと思います。
この記事のポイントアンディ・アイアンズのプロフィール、生涯を知ることができます。
プロフィール
・生い立ち
(画像出典:Youtube)
アンディは1978年7月24日にハワイ州オアフで「Philip Andrew Irons」の名で誕生、カウアイで育ちます。
その1年後に弟のブルース・アイアンズが生まれ、後に兄弟共にプロサーファーになります。
ブルースが子供の頃は兄アンディのサーフィンに最も大きな影響を受けたと話しており、負けず嫌いの2人はカウアイの海でサーフィンに明け暮れ、上達していきます。
・サーフィン
サーフィンの聖地ハワイで生まれたアンディは大きな波に定評があり、中でもチューブライディングの完璧なスタイルは誰にも真似できないと言われています。
その恵まれた体による正統派なパワーサーフィンは、波を切り裂くようなリップやカービングなどで大量のスプレーをあげ、天才的だったサーフィンは、今でも多くのサーファーの間で語り継がれています。
また、11×ワールドチャンピオンのケリースレーターは、親友でもあり永遠の”ライバル”。
ASP(現WSL)のワールドチャンピオンシップツアーの大舞台で何度もケリーの勝利を阻み、アンディは2002年〜2004年、3年連続のワールドタイトル、4度のパイプマスターズを制しています。
スタンスはレギュラー。
・容姿
端整な顔立ち、高身長で筋肉質な体格はいかにもサーファーのイメージと合致しており、多くのファンを集めました。
身長:184cm
体重:77kg
・病気
アンディは双極性障害と薬物依存症の2つの病気と闘っていました。
双極性障害は、躁鬱病(そううつびょう)とも言われ、精神病の一つ。
ほとんどのことに興味を失う鬱状態と気分が高揚する躁状態を繰り返し、感情の起伏が激しいサーファーで有名でした。
ドラッグで重い中毒になっていたことも明らかになっており、苦悩を抱えていました。
・結婚
2003年に妻リンディ(Lyndie Dupuis)と結婚します。
アンディがこの世を去った1ヶ月後の2010年12月8日に息子のアクセル(Andy Axel Irons)が誕生します。父親との対面は果たせませんでしたが、そのDNAは受け継がれ、サーファーとして着々と成長しており、今後の活躍が楽しみです。
突然の死
アンディはASP(現WSL)のワールドツアー第9戦Rip Curl pro Searchに出場するため、プエルトリコに向かいました。
しかし、体調が優れずに大会を途中棄権し、急遽ハワイに帰国することになります。
経由地であったダラス空港から地元カウアイ行きの便へ乗るはずでしたがアンディの姿が見えず、心配した家族はアンディのいるホテルに連絡を入れ、ホテルのスタッフが部屋へ確認に行きました。
スタッフがドアをノックしても反応が無いため、ドアを開けて入ったところ、ベッドで亡くなっているアンディが発見されました。
彼の死因について、当初はデング熱によるものと発表されましたが、後の検死結果、動脈硬化による心臓発作で亡くなったという結果と、複数の処方された精神安定剤と薬物使用の痕跡も発見されました。
巷では処方された精神安定剤の過剰摂取や薬物が原因とも囁かれ、真相は闇の中に。
2010年11月2日、アンディは32歳の若さでこの世を去りました。
突然の訃報に世界中は驚きと悲しみに包まれ、後日、アンディの地元カウアイ島ハナレイ・ベイにて、メモリアルパドルアウトの追悼セレモニーが行われました。
アンディの死の真相とは?
(画像出典:SERFERTODAY)
アンディの死に対して様々な憶測が飛び、真相が闇に葬られたままでしたが、その死の真相が明らかにされる映画があります。
『Andy Irons: Kissed By God』
映画はクラウド・ファンディングで資金を募り、完成に漕ぎ着けた作品。
制作側はアンディの家族、そしてライバルであったケリースレーターなど、彼の人生に深く関わった人からインタビューするドキュメンタリー映画で、全て実話に仕上がっております。
弟のブルース・アイアンズがストーリーテラーとして映画は進み、アンディが躁鬱病、薬物中毒に苦しんでいた姿が描き出され、死の真実も語られます。
アンディ・アイアンズの偉大な生き様に迫り、明らかになる真実の数々はサーファー必見です。
iTunesで日本語字幕付きでダウンロードが可能です。
最後に
サーフィンは年々レベルアップしますが、今の時代でもトップレベルの実力を誇っていた当時のアンディ・アイアンズのサーフィンスタイルを真似ようと励んでいたサーファーも多いのではないでしょうか。
そんな素晴らしいサーファーで3度のワールドチャンピオンに輝く偉業を達成しましたが裏では想像を絶する苦悩と闘っていました。
成功と苦悩を繰り返すアンディの壮絶な人生はこれからも語り継がれ、サーファーの心の中に生き続けるでしょう。
最後にアンディが残した名言をご紹介します。
他人がどう思うか、何をしているかなんて関係ない。とにかく自分が楽しみながらやるしかないからね。
アンディ・アイアンズ
いつ死んでも後悔のないように、日々を大切に楽しんで生きていきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
公式LINEに登録して最新情報をGETしてね♫